日本でのCBDの法律的位置付けについて気になること

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今回は多くの方が知りたいであろう日本におけるCBDの法律の位置付けについてまとめてみるでござる。

目次

CBDとは何の略?

CBDはカンナビジオール(CannaBiDiol)の略で、大麻に含まれる2番目に一般的なカンナビノイド(カンナビノイド(英語: Cannabinoid)は、アサ(大麻草)に含まれる化学物質の総称。)

特にTHC、CBN、CBDはカンナビノイドの三大主成分として知られています。

THCとは

THCとは?

THCとは(テトラヒドロカンナビノール)の略称で、麻に含まれる成分カンナビノイドの一種です。

本記事でも取り上げているCBDもTHCも同じカンナビノイドですが、

THCは陶酔感を刺激する成分でいわゆる「ハイな気分」を誘導する成分になります。海外の大麻合法国ではこのTHCが含まれる大麻の販売や所持、使用が認められていますが、日本国内では許されていません。その為、気分や知覚、思考の変化に作用するTHCを含有しているCBD製品の販売は日本国内では禁止されています。

大麻の「使用」については規制されていないって本当?

大麻の所持,譲り受け,及び譲り渡しについては,大麻取締法24条の2において罰則が規定されています。

第二十四条の二 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。
2 営利の目的で前項の罪を犯した者は、七年以下の懲役に処し、又は情状により七年以下の懲役及び二百万円以下の罰金に処する。
3 前二項の未遂罪は、罰する。

しかし,条文には,「所持し,譲り受け,又は譲り渡した」とあるのみで,大麻の「使用」については規制されていません

大麻取締法は,大麻草全体を規制対象にはしていません。

大麻取締法第1条によると,成熟した茎や種子は規制対象から除くとされています。

これは,大麻草全体に有害な物質が含まれている訳ではなからとされています。

特に大麻の成分であるCBD(カンナビジオール)は人体に与える良い影響が注目されており、海外ではすでに多くの代替医療としての使用にこの大麻が使用され始めています。 

THC配合のCBD製品は日本で見つけられる?

CBD 製品について厚生労働省の発表です。

大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉、花穂、枝、根等)から抽出・製造された CBD 製品は、「大麻」に該当します。

・なお、大麻草から抽出・製造されたかを問わず、大麻草由来の成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を含有する CBD 製品は、「大麻」に該当しないことが確認できないので、原則として輸入できません。また、化学合成された THC は麻薬及び向精神薬取締法で「麻薬」として規制されていますので、原則として輸入できません。

※「大麻」の輸入は、大麻研究者が厚生労働大臣の許可を受けた場合にのみ可能です。

よって現時点で日本国内に流通している合法なCBD製品にTHCの成分が配合されていることはありません。  

CBD市場の可能性

世界中の投資家達がCBD市場に注目しているのをご存じですか?

一般的にこのブームを「グリーンラッシュ」と呼ばれています。

CBD(カンナビジオール)は、大麻植物に含まれる113のカンナビノイドの1つであり、大麻植物の抽出物の40%を占めています。研究は、CBDが子供のてんかんのいくつかの形態を治療するために使用することができることを発見したのを角切りに不安や不眠症だけでなく、関節炎やその他の慢性疼痛を治療する可能性を示唆し始め、

本格的にさまざまな産業がCBDに興味を持ち始めました。

ある予想では2014年から2022年にかけて、アメリカのCBD製品の売上高は約20倍にも成長すると予測されています。

犬や猫にもCBDは大丈夫?

CBDはカンナビノイドという成分の一種です。

カンナビノイドは私たちの体内の恒常性を保つエンドカンナビノイドシステム(ECS)に作用し様々な効果をもたらします。

エンドカンナビノイドシステムは人だけではなく哺乳類や脊椎動物など動物にも存在することが分かっております。

よってカンナビノイドの一種であるCBDを犬に与えた場合も人間と同じように犬の体内で作用すると考えられています。

呼吸器系、循環器系、消化器系、排泄系、神経系、内分泌系、骨格系、免疫系など全身のあらゆる系統の調節・維持をしていて、生き物の身体を健康に保つための非常に重要な役割を果たしているエンドカンナビノイドシステムにCBDは良い影響を与えることが知られています。

まとめ

日本でCBDの使用・所持は合法

1948年より施行された大麻取締法によると、日本で違法とされているのは「大麻草の葉と花穂とそれらを使用した製品」であり、「大麻草の成熟した茎もしくは種子とそれらを使用した製品」は違法の対象から除外されています。

CBD製品は大麻草の成熟した茎や種子から抽出した成分から作られます。したがって日本では合法であり、所持したり使用したりすることで法律に触れるということはありません。日本でのCBD用の大麻草栽培は禁止されておりますので国内で流通するのはすべて輸入品ということになります。

特に欧米ではCBDの健康利用とその効果が大きく注目されており、様々なCBD製品が開発され日本でも手に入れられることが可能になり身近になりました。多くのブランドが日本市場に進出してきています。

海外の医療現場で活躍するCBD

日本の大麻取締法では医療目的の大麻使用が禁止されているため、大麻から抽出した成分で作られた薬の国内販売はありません。

しかし海外では、CBDを含む医薬品が実際に医療現場で使われています。

医療用大麻から抽出された、多発硬化症の筋肉けいれんや疼痛・睡眠障害の治療、難治性てんかんの治療薬として使われるCBDを主成分とした『エピディオレックス』は、カナダやオーストラリア、スペインといった国々では必要に応じて一般的な薬と同じように処方されています」

現在、医学的証拠をもって確認されているCBDの効能に、抗炎症、抗酸化、鎮痛、抗けいれん、抗がん、抗不安などがあり、日本でも今後医療現場でCBDの使用が許可されれば多くの慢性の病気で悩んでいる方の力になれるかもしれない可能性を秘めています。

CBDが日本の法律に触れるケース

CBD製品の使用は日本の法律に触れないことがわかりましたが、

考慮しておかなければならないケースもあるそうです。

成熟した大麻草の茎や種子以外の、葉や花穂から抽出されたCBD成分から作られたCBD製品は大麻取締法違反となる。

1948年より施行された大麻取締法によると、日本で違法とされているのは「大麻草の葉と花穂とそれらを使用した製品」であり、「大麻草の成熟した茎もしくは種子とそれらを使用した製品」は違法の対象から除外されています。

・THC [Tetrahydrocannabinol; テトラヒドロカンナビノール]が含まれている場合

CBDとTHCは構造が非常によく似ており、化学式も同一です。ただし、両者は原子配置が異なり、違った構造をしています。この構造の違いが、摂取した際の生体への効果に大きな違いをもたらしています。日本国内ではTHCの接種は法律で禁じられており、海外市場にあるCBD製品の中で稀にTHCが含まれたものがある場合があります。基本的に日本に輸入されてくるCBD製品は第3者機関からの厳しい検査を通過しなくてはならないためTHCが含まれているものはありませんが、海外で購入したCBD製品などには稀にTHCが含まれている場合があります。

CBD 購入時に考慮する点

第三者機関の成分検査を確認しましょう、99%の純度のCBDか、THCと農薬などの不純物も全て不検出であるか、安心・安全の工場で厳格な品質管理のもと製造しているかといった点まで確認可能です。

GMP認証(医薬品の製造が許可されている認証)がされているか否かの確認することも忘れずにCBD製品を選ぶ際には参考にしたいところです。

今後もCBDの情報を日々アップデートしていくでござるよ!

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